今年もみんなで「県民週間」の巻
今週は,地域が育む「かごしまの教育」県民週間の実施期間でした。
毎年,大勢の地域の方々を学校に招き,様々な体験活動を行っています。
しかし,今年はコロナ禍で,人が集まるリスクを考え,学校からは積極
的には地域の方々の来校を呼びかけることができませんでした。
そんな中でしたが,規模を縮小してでも地域の方々と交流の場を持ち,
楽しい時間を過ごすことができればと考え,可能な限り感染症対策を行っ
た上で,いくつかの交流活動を行いました。
4日(水)は,1・2年生が自分のおじいちゃん,おばあちゃん,地
域の方々と一緒に,学校農園の芋掘りを行いました。
今年は昨年の2倍以上のサツマイモを収穫することができました。
また,一つ一つのサツマイモの大きいこと!子どもたちの顔程の大き
さのものもありましたよ。1・2年生が1学期からたくさん蚊に刺さ
れがら草取りを頑張って,大事に大事に育ててきました。その収穫を
地域の方々と一緒に喜ぶことができたことは,何物にも代えがたい経
験だったと感じました。
同じ日に3・4年生は,自分たちのおばあちゃん方と一緒に昔遊びを
しました。羽子板,ゴム跳び,あやとり,こま回し,けん玉など,子ど
もたちはほとんど遊んだことが無いものばかりでしたが,おばあちゃん
方の手ほどきを受け,どの子も大喜びで楽しむことができました。
5日(木)は,青年海外協力隊のOBの方を招いて,国際理解の学習
を全校児童で行いました。講師をしてくれた先生は,派遣先のジブチ共
和国の自然や気候,食事,文化等についていろいろと教えてくれました。
ジブチ共和国には,日本が建てた学校があったり,日本の歌「赤とんぼ」
のメロディがゴミ収集車に使われていたり,以外に日本とのつながりが
あることに驚いていました。また,先生が話した中で,海外に行くこと
で日本の良さをあらためて感じたことや,つらいこともたくさんある中
で,それでも世界で苦しんでいる人の役に立ちたいという先生の思いが,
子どもたちの心の中に強く残ったようでした。
6日(金)は,5・6年生が地域ボランティアの方々を招いて,山野
の伝統芸能である「石井鎌手踊り」の体験授業を受けました。模造の鎌
や薙刀を使って勇ましく舞う伝統の踊りです。
初めて経験する踊りに,左右の手が逆だったり,体の向きが違ったり
悪戦苦闘していましたが,寒い中に汗をかき,一生懸命指導してくれる
地域の方の熱意に応えようと,子どもたちも真剣に練習に取り組んでい
ました。また指導してもらう機会があるようですので,しっかり踊りを
マスターして,地域の伝統を立派に受け継いでほしいと思いました。
今年の県民週間の交流活動を通して,やはり子どもたちには地域に触
れる・学ぶ活動が大変な刺激になって,一人一人が人間として感性を磨
く機会になっていると感じました。さらに,こうした交流が,地域の方々
に学校の様子や子どもたちのことを知ってもらう機会になり,地域の中
で子どもたちを育てるという意識が広がることにつながればいいな,と
思いました。山野小学校はこれからも地域とともに,意欲的に自己実現
しようとする子どもたちを支えていきたいと思います。