伊佐市社会福祉大会で福祉作文の表彰式がありました!!の巻
10月29日(日)に第9回伊佐市社会福祉大会が大口ふれあいセンターで開催されました。
大会では、福祉作文の表彰式があり、本校2年生の丸山結里さんが優良賞を受賞しました。おめでとうございます。賞状を手渡されるとき、隈元市長の「おめでとうございます。」のお言葉に、「ありがとうございます。」と、きちんとお礼を言って、賞状を受け取る姿に嬉しく思いました。当たり前のことですが、結里さんの素直な心と優しさを感じることでした。
『じいじ、大すきだよ』の作文の題名にあるように、おじいちゃんの愛情をいっぱいもらって育っているからだろうなと、勝手に想像することでした。
また、大会では、今井和子先生(元 立教女子短期大学教授)が『子どもの心の育ちとしつけ~子どもの宝さがしをしていますか?~』と題して、講演をされました。講演の概要は、次のとおりです。
①最近の子どもが使う言葉の問題点として、「どうせ・・・自分は・・・」「べつに・・・」「うるせえ・・・」などの口癖を指摘し、これらの言葉の背景にある『自己否定の心』『自己肯定感の低さ』が深刻化していると話されました。
②「自分を大切にできない子どもが他人を大切にできるはずがない」「いじめが多くなっているのは『自己肯定感』が育っていないから」「『自己肯定感』が育っていないのは大人の責任!!」と訴えられました。
③『自己肯定感』を高めるためには、愛着を深める親子の対話、人と人との関係性を育てること、「怒る」のではなく「叱る」ことの重要性などを話されました。特に、子どもを「怒る」ことからは、『自己肯定感』が育たずに『自己否定』してしまうということです。何を「叱る」かが大切です。「叱る」必要のないところで、大人が決めつけて叱っていないですか。大人の思い込みで、子どもに押しつけていませんか。
× 怒る・・・『あなた言葉』を使う
「あなたはどうしてそんなこともできないの!」
「あなたはそんなこともできなくてダメでしょう!」
→ 子どもを非難する。
「自分はそんな子だ」と思い込ませる。
◯ 叱る・・・『わたし言葉』を使う
「どうしてできないのか、お母さん(私)は悲しいよ。」
「お母さん(私)はこう思うけど、自分はどう思う?」
→ 子どもに考える余地を与える。
悪い、ダメだと、一方的に決めつけない。
④最後、次のようにまとめて講演を終えられました。あっという間の90分でした。
『天才』とは、『天から授かった才能』のことです。ですから、子どもはみんな、天才なんです。天才と言われる人は、その『天から授かった才能』を途中で摘み取られることなく、発揮できた人のことを言うのだと思います。『天から授かった才能』を途中で摘み取ってしまうのは大人です。大人の責任です。子どもを”怒る”から才能が摘み取られてしまうのです。”叱り上手”になって、子どもの宝さがしをしてみませんか。
今井先生、伊佐市社会福祉大会実行委員会の皆様、関係者の皆様、誠にありがとうございました。